車の車検は知っているけど、ユーザー車検はどこかで聞いた事がある程度で何の事かわからない、そういった方に「ユーザー車検」について詳しく説明します。
車屋に依頼せず自分で車検を受けるのがユーザー車検
何だそれは？と思われるかも知れませんが、車検って実は車屋さんに依頼しなくても自分で受けれるんです。
各都道府県ごとに一ヶ所だったり複数箇所だったり、車検を受けるための施設があります。ほとんどの都道府県の軽自動車の検査場（車検場）は陸運局の近くにあります。
そこへ必要な書類と車を自分で車検場に持ち込んで、車の検査をしてもらいます。その検査に合格すると車検に合格することになります。
ユーザー車検で車検に合格しても、業者に依頼しても全く同じ条件
「ユーザー車検だから、次の車検までの期間が短い」とか「後から警察に何か聞かれる」とか、そういった事は全くありません。通常の車検（車屋に出す車検）を受けるのと全く同じ条件ですから、何も心配はありませんよ。
整備やメンテナンスをしていなくても合格できる？
全く何もしなくても合格すると言うと間違いですが「車検を受けるんだったらオイル交換をしないと合格しないんじゃないの？」「いつも車屋に車検に出すとオイルとかブレーキオイル、何とかオイルを交換されてるけど、交換しないと不合格になるんじゃないの？」なんてことはありません。何も交換していなくても、点検記録簿に基づいた点検を自分で行い、車検場でチェックされる項目に不備がなく全てパスしていれば、特に何か交換しなければいけないなんてルールはありませんから、事前のメンテナンスに関しては何もせずとも合格する事が出来ます。
ただ車検を受けるための点検は必須です。必ず行わなければいけません。また点検で見つけた不具合を放置するのは自動車のオーナーの責任を放棄することになるのでアウトです。自分の命を守る手段でもありますから定期点検は欠かせない事は忘れてはいけませんね。
車検に合格した車なら、安心して車が使えるの？
車検に合格したからと言って、絶対に故障しないという話ではありませんので注意して下さい。車検に合格したのは、あくまで「車検を受けた日の車の状態は、車検に合格するだけのコンディションであった」というだけで、別に故障が発生するしないの話ではありませんのでご注意下さい。
定期的なメンテナンスは必須です
車を維持するには、軽自動車でも普通車でもメンテナンスは欠かせません。オイル交換、クーラント交換やブレーキオイル交換など、基本的な定期交換部品を交換しなければ車が故障しやすいばかりか、オイルが減っているのにそのまま乗り続けてエンジンが焼き付いて数十万円の修理代、ブレーキが効かなくなって大事故を起こすなんて可能性もゼロではありません。ですから合格したからもう何もしなくていいや！ではなく、きちんと定期的なメンテナンスは行うようにしましょう。
ブレーキオイルは必ず整備工場へ
ブレーキに関わる部分は車の中でも非常に重要な部分ですから、必ず整備工場へ作業を依頼するようにしましょう。
ユーザー車検に慣れてくると、毎回車検は自分でやる方が安いし早いしで車屋さんに依頼する事が無くなると思いますが、ブレーキオイルだけは必ず2年ごとに交換することをお勧めします。
ここで何か起きると非常に危険です。
高速道路上でエンジンが焼き付いたりするのもかなり危険ですが、車が止まらないというのはほんとに恐ろしいです。自転車ですらブレーキが故障すると命の危険があります。ですからユーザー車検に慣れてしまったからとて、ブレーキに関する点検、メンテナンスは怠らないように気をつけましょう。
